「コーチって何なんだろう？」と、自問自答することがあります。選手たちは私を「コーチ」と呼んでくれますが、本当に自分はコーチなのだろうかと迷う瞬間があります。選手たちと一緒にいるうちに、自分自身が彼らと同じ年代に戻ったような気持ちになることもあり、少し気恥ずかしさを感じることもあります。
時には、ただ選手の隣にいるだけでもコーチなのかと考えることがあります。もっと細かく指導すべきなのか、逆に静かに見守るべきなのか。選手たちと話をしていると、コーチとは「ただそこにいる存在」であっても十分であることに気づかされます。選手がそのコーチを信頼していれば、そばにいるだけで支えになる。しかし、逆に「いるだけでうざいコーチ」も存在します。
それは、いつも大声で指示を飛ばすコーチ、思いつきで話すコーチ、選手の気持ちを無視して自分の言いたいことだけを語るコーチです。こうしたコーチは、選手にとってはむしろ負担になり、モチベーションを下げる原因にもなります。
結局、コーチとは選手が信頼できる存在であり、必要なときにそっと支えられる人であるべきなのでしょう。